IPH工法(内圧充填接合補強)
極力はつり落としを
しなくても
可能な
「コンクリート補強対策」
IPH工法(内圧充填接合補強)は豆板(ジャンカ)の内部(標準Φ7mm L=70mmの穿孔箇所)から注入充填をスタートさせる為、表面の疎外要因である、遊離石灰、油脂、汚れ付着等に関係なく内部充填され、骨材周囲の空隙部や鉄筋周囲に高密度に充填接合される為、躯体の強度回復・耐久性の向上を発揮します。
EffectIPH工法による注入効果
(再劣化防止対策)
コンクリート内部にも空気が存在します。注入時には樹脂漏れを防止するため、表面を密封します。そのため、躯体内部の空気は逃げ場がなくなり、注入の圧力に抵抗するものとなります。この抵抗する力が注入材の侵入を阻害する要因となっています。
注入位置を穿孔し、JP台座及び注入器(IPHカプセル)を取り付け、注入器のジャバラキャップのスリットから注入開始時に躯体内部に存在する空気を抜き取り、注入樹脂と安定的に置換することが可能となります。
鉄筋防錆・中性化抑制
注入により鉄筋周囲に樹脂が充填されるため、鉄筋の防錆効果を高めます。
また、微細な空隙にも充填されることから、空気・ガス・水分等のコンクリート内部への侵入を防ぎ、中性化や塩害・ASR(アルカリ骨材反応)の抑制効果も期待できます。
高密度充填
空気と注入樹脂を置換し、0.06±0.01~0.02/㎟の超低圧で注入するため、高密度、高深度に充填が可能となり、計測実績ではひび割れ幅0.01㎜程度までの充填が確認されています。
強度回復・耐久性向上
圧縮強度及びコンクリートと鉄筋の付着強度が回復し、耐久性の向上も期待できます。また、欠損部補修後に注入を行うことで、既存躯体部と欠損部補修材料を一体化させることにより、再剥落の防止対策となります。
経済性の向上・環境対策
本工法で施工された構造物はその後の補修間隔を延ばすことが可能です。 劣化部分は斫り落とさず、そのまま補修。注入を行うため解体殻が減少し、コスト削減が図れます。 また、サンディングや穿孔に使用する機器は騒音や振動など周辺環境にも配慮したものになっています。 道路・鉄道・空港等、多くの施設は併用の妨げを最小限にして施工することが可能です。
特許・技術評価
- 特許 第8074118号
(コンクリート構造物への注入充填材の注入方法、及び注入方法に使用する注入器 - 特許 第5941585号
(コンクリート構造物への注入充填材の注入方法、及びその注入器 - 土木学会 技術評価認定取得 第0020号
- 国土交通省(NETS)CG-07007-V登録(掲載期間 2007年~2018年3月)
- 首都高速道路の新技術
- 東京都新技術データベース(建設局・港湾局)
- 広島県長寿命化技術活用制度
(区分3 推奨技術) - 厚生労働省認定 臨床研修指導歯科医
- 茨城県新技術情報提供データベース
「IT' S」(積極活用技術) - 静岡県新技術・新工法データベース(レベル3)
- 特許 第8074118号
(コンクリート構造物への注入充填材の注入方法、及び注入方法に使用する注入器 - 特許 第5941585号
(コンクリート構造物への注入充填材の注入方法、及びその注入器 - 土木学会 技術評価認定取得 第0020号
- 国土交通省(NETS)CG-07007-V登録(掲載期間 2007年~2018年3月)
- 首都高速道路の新技術
- 東京都新技術データベース(建設局・港湾局)
- 広島県長寿命化技術活用制度
(区分3 推奨技術) - 厚生労働省認定 臨床研修指導歯科医
- 茨城県新技術情報提供データベース
「IT' S」(積極活用技術) - 静岡県新技術・新工法データベース(レベル3)
IPH工法とは
(内圧充填接合補強)
経年劣化や地震などにより傷んだコンクリート構造物の「強度回復」「長寿命化」を実現する技術です。
従来の樹脂注入工法では、樹脂がコンクリートの表層部の修復に留まり、構造体内部の機能回復までは達する事が出来ません。本工法は、コンクリート内部に存在する空気と注入樹脂を置換し、穿孔した穴の内部から放射状に拡散する事により、末端の微細クラックまで充填する事ができます。 鉄筋コンクリートの付着強度を高めるだけではなく、髙い防錆効果も得られ、耐久性の向上につながる工法で、土木学会では技術評価を得ており、工法特許も取得しています。
IPH は 【Inside Pressure Hardening】の頭文字で、日本語訳は【 内圧充填接合補強 】となります。
用途
- コンクリート構造物の補修・補強
土木
橋梁・トンネル・ダム・堤防
建築
建築基礎・外壁・耐力壁・タイルの浮き
その他
地下構造物・各種基礎・擁壁